

Location Photo Columnロケーションフォト(出張撮影)コラム
中山寺での出張撮影!お宮参り・七五三での撮影スポットを紹介

兵庫県宝塚市にある紫雲山「中山寺」。古くから安産のお寺として知られ、関西地方だけでなく遠方からも多くの参拝者が訪れます。子授け、戌の日の安産祈願、そしてお子様が生まれてからのお宮参りや七五三など、お子様の健やかな成長を願う場所としても篤い信仰を集めています。元来、お宮参りと七五三の起源は氏神様へこどもの誕生や成長を報告するため神社へお参りをしますが、現代では多くのお寺でも御祈祷を受けることができます。仏教ではご先祖様の霊や仏様に感謝する目的で参拝します。また、山寺は観音霊場のため、観音様とお子様ののご縁を結んだり、その成長を観音様へ感謝する意味も込められています。
今回は中山寺の起源や出張撮影(ロケーションフォトロケーションフォト)のおすすめスポットをご紹介します。
目次
中山寺の起源と御利益
紫雲山「中山寺」は、聖徳太子によって創建された日本で最初の観音霊場です。第十四代仲哀天皇の先后大中姫(さきのきさきおおなかひめ)、その長子である麛坂皇子(かごさかのおうじ)、弟忍熊皇子(おしくまのおうじ)の追善供養のため、または聖徳太子、蘇我馬子との争いに敗れた物部守屋の霊を鎮めるために建立されたとされています。かつては高野山や比叡山に匹敵する堂塔「伽藍」(がらん)を備える大きなお寺でしたが、度重なる戦での放火により、現在では当時の約1/20の規模になりました。
世継ぎのいなかった豊臣秀吉が中山寺で祈願し、秀頼を授かって以来、「安産・求子の寺」としての名が知られるようになりました。また幕末には明治天皇のご生母中山一位の局が安産祈願をされ御平産されたことから、明治天皇勅願所となりました。ご利益を求めて皇室皇室をはじめ、武家から庶民まで幅広い信仰を集めています。戌の日には腹帯を授かるために多くの妊婦さんが訪れます。戌の日は公式サイトの「戌の日カレンダー」から確認することができます。また、公式サイト内には腹帯(さらし)の巻き方や、赤ちゃんが生まれた後の行事などについても詳しく解説されているので、はじめて妊娠・出産をする方には参考になりそうです。
中山寺まで訪れることが難しい方は、郵送でも御祈祷を受けることが可能です。安産祈願のほかにも、子授け、母子息災のお礼参り、お宮参り、七五三などのご祈祷を受けることができます。
中山寺のお宮参りと七五三
お宮参りの御祈祷の受付時間は9時〜15時半です。事前予約はなく、決められた時間割に沿って御祈祷が進められていきます。当日は時間に余裕を持って行きましょう。中山寺で安産祈願の御祈祷を受けると、お宮参りの御祈祷の申込用紙がもらえます。もちろん、安産祈願のお参りをしていなくてもお宮参りの御祈祷が受けられますが、もし用紙を持っている場合は予め記入してから持参をするとスムーズです。近年では安産祈願のお礼参りと一緒にお宮参りに訪れる方も多いそうです。お宮参りの初穂料は10,000円。御祈祷後は、母と子それぞれのお守りと記念品が授与されます。御祈祷中は写真撮影をすることはできません。出張撮影の際には御祈祷前後に撮影をするか、御祈祷中はカメラマンには待機をしていてもらいましょう。
七五三の御祈祷予約は年によって変更があるようですが、2022年度はweb予約制になっています。希望日の2日前の23時59分までに申し込みをします。御祈祷期間は10/1~11/30の9時~16時です。予約がない場合でも席に空きがあれば御祈祷を受けることは可能ですが、長時間待つ場合もあるため申し込みをしておくことをおすすめします。御祈祷当日は「予約番号」「申込代表者名」「予約時間」をメモして受付へ向かいます。予約時間の30分から10分前には受付を済ませましょう。同席可能な人数はひと家族あたりお子様を含めて6名まで。おじいちゃんおばあちゃんや親戚も一緒に大人数で参加をする場合には、お堂周辺のスペースから御祈祷の様子を観覧できる場合があります。初穂料は7,000円、御祈祷の対象となるごきょうだいがいる場合は2人目からは5,000円です。御祈祷後はお守り、絵馬、千歳飴、記念品が授与されます。御祈祷中は写真撮影をすることはできません。直接御祈祷を受けられない事情がある場合には、郵送で受けることも可能です。御祈祷でいただいたお守りなどは、1年を目安にお寺へお返しをします。
中山寺の見どころと出張撮影のポイント
中山寺の本堂
中山寺の本堂は、兵庫県の有形文化財建造物として指定されています。ここには三体の十一面観世音菩薩がお祀りされていて、その全てを合わせると三十三面になります。これは、人が西国三十三所を中山寺を中心としてひらかれた故事に由来し、西国三十三観音を象徴していると伝えられています。
毎年八月九日には三十三観音が当山本堂に来迎される「星下り大会式」が行なわれます。この日に中山寺へお参りをすると、四万六千日参拝したのと同じ御利益があるとされています。毎月十八日の観音さまのご縁日に御開扉が行なわれていて、ご本尊十一面観世音菩薩を拝むことができます。
本堂の大きな特徴は、礼堂が吹き放しになっていることです。これは多くの参拝者を受け入れるための建築様式で、参拝者は履物を脱がずに礼堂に入ることができます。また、本堂に施された鮮やかな彩色や彫刻は、江戸時代中後期のものです。経年の風雨や燻煙で顔料の剥落や体色が見られましたが、平成17年から平成20年にかけての修復事業で復元されています。135の各間を持つ格天井には、雲龍図や花鳥図、法具などが描かれ、同じ図絵はひとつとしてありません。そして中山寺の廊下や通路には、「厄除け」や「子授け」の箇所が設けられています。
山門は「二重門」と呼ばれる、二階建てで屋根が二重にある門です。二階建ての門は、通常では一層目の屋根が無い様式が多いのですが、中山寺の山門のように一層目にも屋根を持つ二重門は数が少なく、格式が高い門と言えます。山門には、南側に阿形・吽形の仁王像、北側に獅子・狛犬が祀られています。
山門の仁王像の周りには、『わらじ』が奉納されています。交通手段の発達していないかつての西国巡礼がとても負担の大きなものだったため、己の足腰が耐えられるように祈りを込めてわらじを奉納していたことが由来です。また、巡礼の途中でわらじが破れたら、先の人が奉納したわらじを借用したあと、次の札所に新しいわらじを納めてゆく習わしがあったとも伝えられています。まるで旅をする人が助け合うわらじリレーですね。仁王像は「身体健全」「健脚のご利益」があるとして崇拝されてきました。仁王像のように「足腰が丈夫である様に」との願いを込めて、今でも多くの方がわらじを奉納しれています。
七五三のお参りでお子様が慣れない草履を嫌がった時にも、形の似ているわらじがたくさんあると、楽しみながら履いてくれるかもしれませんね。

中山寺の五重塔
中山寺の五重塔は「青龍塔」と呼ばれ、高さは約28メートル、日本では珍しい青色をしています。これは仏の智恵と東西南北を司る四神のうち東方を司る「青龍」がイメージされています。実は約400年前に、「荒木村重の乱」により中山寺は甚大な被害を受け、五重塔は灰燼となりました。その後、慶長8年に豊臣秀頼により伽藍が再興されましたが、多宝塔や五重塔の再建は叶いませんでした。そして平成19年に多宝塔が再建され、その10年後の平成29年にようやく五重塔が再建されたのです。再建をする際、現存当時の姿の手掛かりとなるものはありませんでした。そのため、国宝に指定されている木津川市の海住山寺や福山市の明王院の五重塔を参考に設計、建築されています。
実はこの五重塔は、パッと見たところ6層に見えます。これは初層に「裳階(もこし)」と呼ばれる建物を風雨から守るための屋根が設けられているためです。裳階は塔の外観を美しく見せる効果もあります。裳階付きの五重塔は海住山寺や法隆寺などにしか見られない数少ない様式です。ぜひお子様と一緒に、何層に見えるか数えてみると楽しそうですね。
心柱には岡山県美作市の大野神社にある樹齢400年の檜を用い、その他の材には吉野檜が用いられており、日本建築の伝統的な木工技法により再建されています。
通常の五重塔とはひと味違い青色に輝く塔は、着物姿も華やかに映し出してくれそうです。

中山寺の蓮ごはん
中山寺の名物と言われているのが「蓮ごはん」。仏教を象徴する蓮の葉で包まれたもち米のおむすびで、「ぎんなん」「油揚げ」「雪菜の漬もの」「クコの実」で素朴な味付けがされています。境内の喫茶店「梵天」で食べらることができるので、お参り後に立ち寄ってみましょう。
お参り撮影に疲れてしまったお子様も、おむすびを楽しみにきっと最後までがんばってくれるでしょう。
中山寺と宝塚歌劇団
中山寺は兵庫県宝塚市にあるため、節分には宝塚歌劇団生が参加してとても華やかな法会が行なわれます。劇団生が演じる観音様が三匹の「貪」「瞋」「痴」の鬼を諭し、「福」「禄」「寿」の善神へと改心させる様子をあらわした音楽法要が見られます。追儺式の後には豆撒きが行なわれて、参拝者が福を授かります。
中山寺のライブカメラ
公式サイトにはライブカメラが見られるリンクがあり、誰でもリアルタイムな中山寺の様子が楽しめます。遠方でお参り撮影の前に下見が難しい場合も、これでおよその雰囲気や混雑具合がわかると安心ですね。また、梅や桜の開花状況を確認できます。通年で見られるのは「本堂カメラ」「大願塔カメラ」「梅林カメラ」の3台で、期間限定で「梅林1」「梅林2」「八重桜」の映像も公開されます。また「大願塔カメラ」は9方向、「梅林カメラ」は4方向と、自由に角度を変えながら楽しめるだけでなく、ライブ映像を画像として保存することも可能です。
また、記念のお参りの際に一緒に参拝できないご親族の方にライブカメラから様子を見て参加してもらうこともできます。特に「大願塔カメラ」の「参拝記念撮影P」のアングルでは、記念写真を撮影している参拝者の様子がわかるため、遠方の親戚の方と申し合わせながら遠隔で晴れ姿を共有する楽しみがありますね。
また、公式サイト内の「フォトコレクション」では、一般の方が撮影した中山寺の魅力がわかる写真が多く掲載されているので、まだ訪れたことがない方や、梅や桜といった季節限定の景観を見てみたいという方は、ぜひ閲覧してみましょう。

中山寺へのアクセス
中山寺の最寄り駅は、阪急「中山観音駅」で、駅からは徒歩1分です。参拝者の駐車場はないため、近隣のコインパーキングなどを利用しましょう。
安産祈願の名所として多くの妊婦さんが訪れるため、境内にはエスカレーターやエレベーター、授乳室やおむつ替えのためのベビーシートも設置されており、大きなお腹のママやベビーカーのお子様でも安心してお参りができます。
駅からも近く、お子様連れに優しいお寺であるのはうれしいですね。
中山寺での出張撮影
中山寺では2022年6月現在、参拝時に境内での撮影が許可されています。他の参拝者に配慮をしながら撮影を楽しみましょう。また、御祈祷中の撮影については禁止されています。お参り撮影の一番の目的は写真を撮ることではなくお子様の健やかな成長について観音様へお礼をしたりお願いをすることなので、つい夢中になりすぎて声が大きくなってしまったり、お寺に迷惑がかかってしまうことがないようにマナーに気を配りながらよい想い出にしたいですね。
お参りの出張撮影カメラマンは、近隣のフォトスタジオがロケーションフォトサービスを運営していたり、フリーランスのカメラマンに依頼をしたり、出張撮影カメラマンのマッチングサイトから探すことができます。予算、作風、口コミなどを見ながら選んでいきましょう。
中山寺での出張撮影まとめ
兵庫県宝塚市にある中山寺でのお宮参り・七五三参りの御祈祷や出張撮影についてご紹介をしました。地元の方だけでなく全国や海外からも多くの方が訪れるお寺で、大切なお子様の記念写真を残してくださいね。
東京・神奈川でのロケーションフォトをご検討の方は、スタジオポストのロケーションフォトにて関東のおすすめの撮影スポットをご案内しています。お客様毎にご希望のカットなどを事前に伺いながら撮影していくので、はじめて出張撮影にチャレンジするという方もお気軽にお問い合わせください。



出張撮影(ロケーションフォト)とは
写真館やスタジオ内ではなく、お客様がご希望する場所まで専任カメラマンが伺い、写真撮影をするサービスです。
よくある出張撮影のテーマは
七五三の御祈祷やお宮参りでの神社への参拝。入学式や卒業式などの記念日。また、公園などでのご家族写真も人気です。
スタジオポストの出張撮影は
ロケーションフォト専任のカメラマンがまごころこめてご対応いたします。
場所や時間・撮影内容など、事前にメールで相談できます。当日の天気が心配でも前日17時までは無料で日程変更も可能。
お参り用の和装着物・当日のお支度も承れます。アルバムや台紙もお作りできるのでプレゼントにも◎
スタジオでの屋内撮影も別途お受けしております。
(※上記には有料オプションも含みます)
Basic Plan基本料金
平日29,000(税込 ¥31,900)
休日31,500(税込 ¥34,650)
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