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子供写真館と出張撮影どう違う?おすすめは?七五三撮影時などを例に特徴とメリット・デメリット教えます。レンタル衣装の有無や着付けヘアメイクなども。

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首都圏を中心に依然人気の高いハウス型写真館。一方で、最近にわかに利用者が増えているのが出張撮影(ロケーション撮影)というサービス。これは利用者が希望する場所にカメラマンが出張して撮影するというもの。屋内だけでなく、神社や公園といった屋外でも撮影可能なため、七五三などの行事や普段と同じように遊んでいる様子をそのまま写真に残すことができます。
多くのハウス型写真館が限られた場所と時間内での予約制を取っている中、出張撮影サービスでは場所も時間も利用者が自由に選べるというのが魅力ですね。

かくいう私たちスタジオポストも、この出張撮影サービスロケーションフォトをはじめることになりました。これまで10年間、ハウス型写真館として多くの撮影をしてまいりましたが、いざ出張撮影となると同じ撮影でもカメラマンとして必要なスキルの種類の違いが見えてきました。そういう経験から得たもの、おすすめのシチュエーション、上手な使い分けなどをご案内していこうと思います。なお、両サービスを提供しているからこそ、出来るだけ公平に比較出来るよう心がけました。
スタジオ撮影はしたことがあるけれど出張撮影は未経験という方も、はじめての撮影にどちらを選んだらよいかわからないという方も、参考にしてみてくださいね。

インドア派? アウトドア派? 撮影場所の違い

ハウス型写真館(以下スタジオ)と出張撮影の一番の違いはズバリ、撮影場所。スタジオ撮影はそのままスタジオの屋内、対して出張撮影は一部を除いてほとんどの場合は公園や神社など屋外での撮影が主になります。となると、やはり気になるのが天気です。
屋外撮影は当然ながら天候に左右されやすく、撮影当日に雨が降るということも考えられます。こればかりは仕方がありません。多くの出張撮影サービスでは天気によって日程変更などの相談に応じてくれるので、まずは予約時に確認をしてみましょう。「何日前までなら無料で日程変更可能」などと利用規約に書いてあることがほとんどです。わからなければ遠慮なく問い合わせをしてみましょう。誰もが気になる部分なので、事業者毎に規定が定められているはずです。
少々の小雨なら決行ということもありますが、大雨ではさすがに日程変更せざるを得ないケースも。ただ、七五三の御祈祷日やお宮参りなど予定を変更しづらい場合は、例えば境内の軒先などを上手く使うなど、工夫次第で撮影は可能です。ここはカメラマンの腕の見せ所です。よく心配されるような「曇天だと仕上がりが悪くなるのでは・・・?」ということはないので、そこはご安心ください。雨や曇ならではのしっとりした写真も、素敵なものです。
一方でスタジオ撮影の場合、天候についてはほとんど気にする必要はありません。スタジオ内の光が変化しても、カメラマンが臨機応変にライトを調節しながら最適な状態で撮影を進めてくれるので、安心して任せましょう。撮影の時間帯という観点でも、屋外で撮影する出張撮影は遅くとも日没前までが限界ですが、スタジオ撮影では冬の夕方以降など外が暗くても撮影することができます。
また、スタジオ撮影では写真映えするような背景、小物、衣装がすべて用意されていることが大きな魅力と言えるでしょう。利用者が予めあれこれと準備をしなくても、スタジオにあるもので素敵な写真が撮影できるので、パパやママは必要以上に大荷物で移動する必要もありません。もちろん、一緒に撮影したい衣装や小物がある場合は持込可能なケースがほとんどなので、ぜひ相談してみてくださいね。

出張撮影では「家族の思い入れのある場所で撮りたい」「行事そのものの様子を撮って欲しい」「場所見知りなので慣れている場所で撮影したい」というご要望にぴったりです。また、スタジオまで出掛けるのが困難な新生児や高齢者がいらっしゃる場合も、カメラマンが自宅に来てくれれば安心して綺麗な写真を残すことができますね。

撮影スタイルの違い

一般的にスタジオ撮影はスタッフが2名、出張撮影は1名ということが多いようです。小さなお子様がいらっしゃる場合は、目線を引いたり、笑顔を出したりするのはやはり2人組のほうが効率的です。特にお子様が複数の場合は尚更ですね。また、ちょっとした衣服の乱れを直すのも人手が多い方がスムーズに対応出来ます。そういった動きの迅速さでは撮影に直接携わるスタッフの人数が多いスタジオ撮影が有利です。

逆に神社の境内などはなるべく静かに撮影する必要があるので、一人でなんでもこなせるカメラマンの出番です。この一人でなんでもこなせるというのが重要で、スタジオのカメラマンとは道具や段取り、また必要な技術も違う訳です。利用者側からすると1名よりも2名の方が手厚いサービスが受けられるのではと感じますが、単純にスタッフの人数が多い方がよいというものではなく、撮影の方法が少し異なると考えておくとよいと思います。2名のスタッフで進めるスタジオ撮影を経験したことのあるパパやママは、出張撮影のスタイルに最初は少し心配になることもあるかもしれません。1名で行なう出張撮影はカメラマン自身の腕前に依るところが大きいため、特にフリーのカメラマンの場合は撮影写真の作例だけでなくカメラマンのブログや口コミなども予約前にチェックしておくと、撮影の様子や人柄をうかがい知ることができるので安心です。出張撮影のカメラマンは出張撮影に特化したノウハウを身に着けています。信頼できるカメラマンを見つけたら、撮影はプロに任せて出張撮影ならではの開放的な時間を楽しみましょう。

レンタル衣装の有無

レンタル衣装の有無もスタジオと出張撮影で変わってきます。フォトスタジオでは七五三の着物も当日に現物を見ながら選ぶことができます。特に東京や大阪など都市部のスタジオはどこもハイセンスでスタジオのテイストに合ったものが取り揃えられています。鏡の前でお子様のお顔に合わせられるので、よりお子様に似合うものを見比べながらレンタルする衣装や着物をセレクトできる安心感があります。スタジオのスタッフや着付け師さんがお子様のお顔立ちやキャラクター、ご家族全体のバランスによって似合う着物をおすすめしてくれたり、アドバイスをもらうことができるので、納得感もありますね。そしてそのまま着付けヘアメイクまで一通りセットになっているのでパパママも楽チン。サービス内容によっては、撮影途中でお着替えをすることも可能です。
一方で出張撮影は基本的にこれらすべてを利用者が準備しなくてはなりません。これを手間と考えるか楽しみと考えるかは人それぞれ。もっとも公園などでカジュアルな雰囲気で撮るのであれば、案外手持ちのお洋服のほうが自然に見えていいという意見もあります。オリジナリティを出したい、思い入れのある服やご家族でリンクコーデを楽しみたい、という場合はこちらがおすすめです。七五三の場合は出張撮影であればお参りと撮影が同日になるので、お着物の用意や着付けの手配が一度で済み、お参りとスタジオ撮影で二度着用する場合に比べて全体の料金が安く済む場合が多くなります。
着物をレンタルする場合は、貸衣装屋さんのほかにインターネットでも多くの取扱いがあります。安いものでは往復送料込みで5,000円程度からあり、10,000円~20,000円程度の価格帯が相場です。足袋や髪飾りまで必要なものが一式レンタルできるセットもあるので、何も持っていなくてもすべて借りることが可能です。多くのレンタルサービスでは返送伝票も同梱されており、送られてきた箱にそのまま入れて送り返すだけなので、お参りが終わった後の手配も簡単です。
更に安く着物をレンタルをしたいという場合には、七五三のトップシーズンである10~11月を避けて、敢えて他の季節にお参りと撮影を行なうことで、撮影料金の割引などを利用することができる場合があります。冬や夏などは出張撮影の料金自体も安くお得なキャンペーンを行なっていることが多いので、気温によるお子様への負担やご家族の意見も鑑みつつ検討してみてくださいね。最近では秋にこだわらずお子様のお誕生日の季節や気候のよい時期に行なうという方も増えています。3月や4月に桜と一緒に七五三の出張撮影をしたり、5月の爽やかな新緑の季節に行なうのもおすすめです。6月以降は雨の心配が出てきたり着物で動くには暑くなりすぎることがあるため、慎重に考えましょう。トップシーズンを避けると撮影や着付けの料金が安くなるだけでなく、周囲の人の映り込みが最小限になるというメリットもあります。
また、費用を安く抑えるためにママやおばあちゃんがお着付けをされるという方もいらっしゃいますが、普段お着付けをし慣れていない方が初めて着物を着るお子様にお着付けをするのは、なかなかハードルが高いことも。お子様が動き回るうちに腰紐が緩み、お参りや撮影時に着崩れてしまった・・・ということにならないためにも、お着付けは美容室や神社に併設されたお着付けサービスなど、できるだけプロに任せるのが安心です。後々残る写真の仕上がりにも直接影響するので、ご家族と相談して慎重に決めましょう。当日のママやお子様の体力も考慮すると、スムーズにお着付けが進められるかはとても大切なポイントです。着付けやヘアメイクをどの順番で行なうのがスムーズかということも、プロはよく知っています。
「うちの子はよく動くし着物が着られないかもしれない」と心配されるパパやママはとても多くいらっしゃいますが、そんなに心配をしなくても案外うまくいくことがほとんどです。七五三の着付けに慣れている着付け師やスタジオのスタッフは、お子様とうまくコミュニケーションを取りながら手早く着付けをしていきます。時にお子様の好きな話題で盛り上がり、時に気を紛らわせ、絶妙な力加減で腰紐を締めるので、お子様への負担も最小限で済みます。着付けが終わる頃にはすっかり仲良くなっていることもよくありますよ。どうしても座り込んでしまったり活発に動くお子様には、着物が落ちてしまわないように見えない場所でサスペンダーを使用したりしながら対応する方法もあるので、プロに任せてみましょう。
3歳さんや5歳さんではじめて着物を着る場合は、前もって「この日はお着物を着てとびっきりかわいく(かっこよく)なって、みんなで○○ちゃんのお祝いをするんだよ」「昔の日本の人はいつもこんな服を着ていたんだよ」とお話をしておくのがおすすめです。見たこともない服を知らない人に着せられてたくさんの紐で縛られると、お子様もびっくりしたり怖くなってしまいますが、できる範囲で予習をしておくことで、そうした負担を軽減することができます。予めお着物が家にある場合には鏡の前で合わせたり羽織ってみるのもいいですね。手元にない場合はお子様が知っているお友達や親戚の子の七五三写真や、着物を着たパパやママの写真などを見せてあげてもよいかもしれません。好きなアニメや本に着物のキャラクターが登場していれば、「お着物を着たら○○みたいにかわいく(かっこよく)なれるね!」という声掛けも有効です。年頃の女の子がプリンセスのドレスに憧れるように「着物は楽しいもの、素敵なもの」とイメージをしておくと、お子様自身も当日びっくりすることなく受け入れやすくなります。
せっかく準備をしていざ臨んだ本番で、もしお子様が着物を嫌がったり泣いてしまっても、パパやママは慌てる必要はありません。着付け師やカメラマンはプロですので、お子様の負担ができるだけ軽くなるように工夫をしながら着付けや撮影を進めてくれます。どんな親御様でも、願わくば笑顔でスムーズにお参りと撮影が終えられるようにと願うのは当然ですが、例え泣いたりぐずってしまっても素敵な写真を撮る手段をカメラマンはちゃんと知っています。パパやママはお子様を信じて一緒に特別な1日を満喫しましょう。お着付の間にご機嫌がななめになっても、お参りや撮影が始まるとお子様の気分が切り替わって楽しく笑っていることもよくあります。

東京や神奈川周辺で七五三の出張撮影をご検討の方は、スタジオポストのロケーションフォトで着物のレンタルや着付けやヘアメイクもセットになったプランをご用意しています。撮影、着物レンタル、着付けヘアメイクのすべての手配を一括で済ませたいという方には特におすすめです。お子様の体調不良などで出張撮影の日程変更をすることになった場合も、参加する親族、御祈祷をお願いしている神社、カメラマン、レンタル着物屋、美容室など連絡先が多岐にわたるため、窓口の数はできるだけまとめておくとスムーズです。お支払いの窓口もひとつになるので、全体にかかる料金もわかりやすく管理がしやすいというメリットもあります。

関連記事:七五三はいつやるの?タイミングや記念撮影のポイントも解説

打ち合わせはどうするの?

スタジオ撮影では、撮影当日に担当スタッフと直接打ち合わせをるすのが一般的です。撮影内容や衣装、撮影する背景の希望などをヒアリングしながら、5~10分程度お話をします。パパやママのお話を伺うだけでなく、お子様の当日の様子から「人見知りさん」「お着替えが苦手」「ボールが好き」などといった性格に合わせて撮影の順番や内容をスタッフから柔軟に提案してもらえます。事前に確認しておきたいことや伝えたいことがある場合は、予約時に電話やメールで連絡をしておくと安心です。
出張撮影では、撮影日までの間にカメラマンとメールなどでやりとりをするシステムが多いようです。特に撮ってもらいたいシーンがあれば、箇条書きで送ったり、イメージ写真を添付すると伝わりやすいですね。撮影当日はお出かけ準備で慌ただしくなりがち。また、パパやママ自身も楽しくなって要望を伝え忘れてしまった・・・ということも考えられるので、予め落ち着いた時間に要望をまとめましょう。
スタジオ撮影と出張撮影、どちらのサービスにしても、「打ち合わせ」を難しく考える必要はありません。必ずしも何か要望を伝えなければいけないというわけでもなく、「カメラマンにおまかせ」でももちろん大丈夫。スタジオの特性や撮影場所の状況に合わせながら、お子様のかわいさを最大限に引き出した写真を撮影してくれるはずです。

データはいつ貰えるの?

最近は撮影データの当日渡しを謳っているスタジオが多いですが、出張撮影の場合は屋外でのデータの選別や処理が困難なため、後日渡しが基本になります。カメラマンは撮影データを一旦持ち帰り、お渡し可能な写真を選別のうえ必要な修正を施し、概ね1週間ほどでお渡しするパターンが多いようです。データ受け取りまで少し時間が掛かりますが、その分細かいところまで修正されてくる可能性が高くなります。
スタジオ撮影はお渡しまでの時間が限られているため修正にはほとんど時間がかけられません。その代わりにある程度安定して撮れるよう、予め様々な工夫がされています。
このようにどちらもそのスタイルの中で最大限いいものをお渡しできるよう努めていますが、最後はそれぞれの事業者やカメラマンの姿勢と技量次第のところも。「年賀状に使いたいから急いでデータが必要」「帰省までにプリントして祖父母に渡したい」という場合は当日中にデータを貰えるスタジオ撮影が安心です。特に急ぎでなければ、出張撮影の写真をご家族でわくわくしながら待つのも楽しいかもしれません。プレゼントを開けるように、みんなで届いたデータを開く時間も、ひとつのイベントになりますね。
昨今では、データの受け渡しには主にクラウドが利用されています。少し前まで主流だったCD-Rなどとは異なり紛失や破損の心配もなく、おじいちゃんやおばあちゃんにもリンクを送るだけですぐにシェアできるので、利用者側にもメリットが大きく好評です。

撮影当日の流れは?

スタジオ撮影でも出張撮影でも、トータルのサービス提供時間はおおよそ1時間~2時間程度です。
スタジオ撮影ではまず担当スタッフと打ち合わせをしてから衣装を選び、お着替えやヘアメイクを行なって撮影に入ります。実際に撮影している時間はおおよそ45分~1時間。これ以上長くなるとお子様の体力や集中力の限界になってしまうため、できるだけ手早くよい表情を引き出せるように、スタッフもあの手この手でお子様の興味を引いていきます。はじめての撮影では、大人はどんなポーズでどこを見たらよいのかわからない・・・という方も多くいらっしゃいますが、その都度スタッフが素敵な写真になるようにお声がけをしていくので、肩の力を抜いてお子様と一緒に楽しんでくださいね。撮影が終わると控室などでお着替えをし、ホッとひと息。その後、撮影したデータを確認し、ご清算、データのお渡しという流れです。別途アルバムやフレームなどを作成したい場合は、写真を指定するために後日スタジオとやりとりをする場合もあります。
出張撮影では着替えやヘアメイクなどのお仕度をした状態で集合場所に向かい、カメラマンと合流します。七五三シーズンなどに同じ場所で多くの撮影が行われる可能性がある場合は、お互いに当日の服装を伝えあっておくと安心ですね。ご挨拶をしたら、早速撮影スタート。お参りの場合は手水の様子や本殿まで歩くような自然な姿を撮影したり、カメラマンから指示をしてお子様のきっちりとしたソロ写真や集合写真を撮影します。どのタイミングでどんな写真を撮るのが最適なのかはカメラマンが熟知しているため、撮影の順番はおまかせするのがよいでしょう。御祈祷中の様子を撮影する際には神社の規則に従います。すべての撮影が完了したら、ご清算、ご挨拶をして終了です。データは後日納品されます。

どっちがお得?料金の違い

これは事業者によって異なるため一概には言えませんが、比較的出張撮影のほうがリーズナブルな料金体系のようです。その理由は単純で、事業者側のランニングコストの差。スタジオは賃料、内装や衣装、2人1組のスタッフなどあれこれと維持費がかかるのに対して、出張撮影は(極端に言えば)機材とカメラマンのみでOK。それがそのまま撮影料金に反映されている訳です。もちろんスタジオで安価なところもあれば出張で高い価格設定をしていることもあります。それは業者ごとの考え方の違いで、サービス内容が濃ければ当然料金は高くなり、安さを求めればその分簡素化されます。ただ上記で述べた通り、それぞれメリットとデメリットがありますので、どんな写真がほしいかというニーズやお子様の性格などによって賢く使い分けるのが◎
撮影日によっても金額設定が異なる場合があります。一般的には休日よりも平日の方が価格が抑えられているほか、シーズンオフにはお得なキャンペーンなどが設定されているケースもあります。スタジオ撮影でも出張撮影でも、入園入学の春先や、秋の七五三から年末にかけての予約が混み合う傾向があります。ご家族の予定が合わせられる範囲で、土日祝日や人気の時期を避けることが可能であれば、これらの日程も検討してみましょう。

どっちを選ぶ?目的、年齢、性格で使い分けよう

それぞれの特徴は分かったけれど、結局のところ今回の撮影はどちらを選んだらよいか分からない・・・という方の参考になるように、写真を撮る目的や、お子様の年齢、性格別にスタジオ撮影と出張撮影のどちらがおすすめかを解説します。
まず、写真そのものの美しさを重視する場合は、設備の整ったスタジオ撮影の方が撮影に適した条件が揃っています。もちろん、これはカメラマンの腕次第ですし、出張撮影ではスタジオ撮影に比べて撮影後の修正に時間をかけることもできますが、やはりスタジオ撮影の方が当日の天気などにも左右されず安定したクオリティが出せるという強みはあります。
対して、写真全体のオリジナリティや「そのご家族らしさ」がより出せるのは、出張撮影でしょう。写真に写る人物だけでなく背景までもがご家族にとって意味のあるものになるので、数年後、数十年後に写真を見返した時にお子様のかわいさだけでなく「あの公園のブランコでよく遊んだね」「あの神社でこんなことがあったね」ということも自然と思い出されるようになります。
お子様の年齢では、まず新生児の場合、ママや赤ちゃんが外出可能であればスタジオ撮影でも出張撮影でもどちらでも素敵な写真になりますが、産後間もないママにとって新生児を連れてのお出かけはなかなか負担になるもの。ご自宅にカメラマンを呼んで「小さな赤ちゃんのいる我が家」という貴重な風景を残すのもとてもよい機会になります。スタジオのような特別なセットでなくても、大きめの白い布やぬいぐるみなどを使いながらかわいらしい写真も撮影できます。子育てのうちのほんの僅かな期間しかない沐浴や授乳の様子を記録しておくのもおすすめです。

生後3ヶ月~1歳程度のねんねやハイハイの時期では、お子様を安心して床に降ろしてあげられる屋内での撮影がよいでしょう。ご自宅はもちろん、スタジオは小さなお子様に配慮した造りになっているので、月齢に合わせて安全な空間で撮影が進められます。もし公園などの屋外で撮影をしたいという場合は、レジャーシートを持っていくと、お子様を降ろしてあげやすくなり、地面が濡れていてもご家族で座って撮影することもできます。シートは明るい色を選ぶとお顔が綺麗に写ります。
ひとりで歩けるようになってからは、お子様の性格に合わせて撮影場所を選んでみてもよいかもしれません。人見知りや場所見知りがなく、はじめてのものに興味深々!というタイプであれば、スタジオのセットやおもちゃで楽しく遊んでくれる可能性が高いでしょう。逆に緊張しやすく人や場所に慣れるのにちょっと時間がかかるというお子様は、普段よく遊んでいる公園などの方が、いつもと同じ気持ちで楽しく過ごすことができそうです。
また、思いっきり身体を動かして走り回るのが好き、ボールを蹴っている時が最高にいい笑顔になる、というようなお子様は広い野原や運動公園のような場所での出張撮影がおすすめですし、普段着ないようなかわいい洋服に着替えて素敵な写真が撮りたいという場合は、お子様と一緒にスタジオのサイトでお好みの衣装を探してみるのもよいですね。

七五三の撮影では、スタジオは「写真撮影」に特化しているため背景や衣装など細部まで美しい状態での写真を残しやすくなります。撮影中もお着物やヘアメイクが乱れればプロが手直ししてくれるほか、前述のようにライトなどの条件も出張撮影よりも整っているため有利です。
出張撮影ではメインの目的が「お参り」なので、撮影は他の参拝者や御祈祷の邪魔にならないように配慮しながら行なわれます。一方で、七五三当日の様子やお子様の自然な表情をそのまま残すことができるのが最大の魅力です。

少し話は逸れますが、スタジオ撮影をご検討の方からよく「お参りの後に着物を着たままスタジオに来て撮影できますか?」とご質問をいただくことがあります。もちろん可能ですが、慣れない着物で動き回ることは小さなお子様にとってかなりの大仕事。お参りが終わる頃には体力や集中力も限界に近く、撮影のためのスタミナが残っていない可能性が考えられます。親戚が集まる日にまとめて済ませたい、着付けなどを一度で終わらせたい、というご都合もとてもよくわかるのですが、せっかくスタジオで綺麗な写真を残すのであれば、お子様が笑顔で臨めるようにできるだけお参りとスタジオ撮影は別の日に設定するか、撮影そのものをお参りと一緒の出張撮影にすることをおすすめしています。

やっぱり気になる、仕上がりの違い

これはもう「腕次第」です。が、当たり外れがあってはならないのも事実。利用者の皆様からしてみれば当たり前のことですね。一定の品質をクリアしているのは大前提として、あとは好みと目的で選びましょう。というわけで、スタジオ撮影と出張撮影の比較実例を同じモデルでご紹介します。

上の写真がスタジオ撮影。背景や光の統一された雰囲気が好印象ですね。
当然ながらお子様が引き立つ写真を撮影することを目的に作られた空間なので、天気や時間帯に左右されず美しい写真に仕上がります。
背景に他人が写りこむこともありません。

こちらは屋外撮影。開放感と晴れやかさ、その時のはつらつとした感じがいいですね。
自然な季節感を取り入れたり、七五三であれば御祈祷中の真剣な表情まで残せるのもよいところ。
状況によっては周りの人が写る場合もありますが、主役の被写体以外はあくまでも「背景」となるようにカメラマンは工夫をしながら撮影します。また、そういった情景が後々になって当日の空気を思い出す素敵な要素になることも。

スタジオ撮影と出張撮影まとめ

いかがでしたでしょうか。それぞれに特徴があるので選ぶのに迷ってしまいますが、お話したように価格や場所以外にも様々な違いがあります。ご都合により上手に使い分けて、撮影そのものを楽しい思い出にできると良いですね。

2022.04.20出張撮影で家族写真を撮ろう!どこで?何を着て?撮影のヒント全部教えます!

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出張撮影(ロケーションフォト)とは

写真館やスタジオ内ではなく、お客様がご希望する場所まで専任カメラマンが伺い、写真撮影をするサービスです。

よくある出張撮影のテーマは

七五三の御祈祷やお宮参りでの神社への参拝。入学式や卒業式などの記念日。また、公園などでのご家族写真も人気です。

スタジオポストの出張撮影

ロケーションフォト専任のカメラマンがまごころこめてご対応いたします。
場所や時間・撮影内容など、事前にメールで相談できます。当日の天気が心配でも前日17時までは無料で日程変更も可能。
お参り用の和装着物・当日のお支度も承れます。アルバムや台紙もお作りできるのでプレゼントにも◎
スタジオでの屋内撮影も別途お受けしております。
(※上記には有料オプションも含みます)

Basic Plan

平日29,000(税込 ¥31,900)

休日31,500(税込 ¥34,650)

Location

お宮参り

七五三

家族写真

入園入学

ニューボーン