出張撮影カメラマンの探し方!価格の違いは?どんな人が来るの?運営スタッフが全部解説します

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お子様のお宮参りや七五三、入園入学などの記念でロケーションフォト(出張撮影)を依頼しようと考えたとき、多くの方が最初に悩むのが、誰に撮ってもらうのかという「カメラマン探し」です。スタジオであれば運営企業のサイトを検索したり、CM、雑誌、チラシなどの広告から見つけることもできますが、ロケーションフォトのカメラマンの場合はどうやって見つけるのでしょうか?また、お金を払って大切な撮影を依頼するのですから、当然ながら写真と接客のクオリティがしっかりとしたカメラマンを選びたいですよね。
この記事では、出張撮影サービスの運営スタッフが、カメラマンの探し方、依頼の仕方など、それぞれの方法と特徴、ポイントをご紹介します。価格の違いやカメラマンの個性、テーマに適したカメラマンの選び方もチェックしてみてくださいね。

出張撮影カメラマンの種類

ロケーションフォト(出張撮影)のカメラマンには、運営体制により大きく3つのタイプに分けられます。タイプによって探し方も異なるため、まずはその違いをご紹介します。

1つ目は、フォトスタジオやイベント撮影会社などの企業が運営する「企業運営型の出張撮影」サービスです。スタジオポストのロケーションフォトもこれに該当します。
その会社の社員や契約しているカメラマンが出張撮影を担当します。母体となる企業が研修や定期的なクオリティチェックなどを行なっているため、どのカメラマンでも写真のクオリティにバラつきが出にくく、安心して依頼をしやすいことがメリットです。基本的な接客マナーや服飾規定も定められている場合がほとんどです。「○○の会社のカメラマン」という看板を背負うことになるため、採用の際にも、作品のクオリティだけでなくメールや対面での接客の様子をきちんとチェックされるています。また、撮影や接客にはフォトスタジオの運営で培ったノウハウが活かされていたり、カメラマン1人1人の経験値だけでなく企業全体の撮影事例からよりよいサービスへのブラッシュアップが図られていくようになります。複数のカメラマンを企業が一括で管理しているからこそのメリットと言えますね。更に受付などの問い合わせ対応は専任のスタッフがいるため、迅速に対応してもらえることも安心材料になります。万が一トラブルが発生した場合の対処もきちんと社内規定が定められており、解決までスムーズに運ぶことが多いようです。プランや価格設定も明瞭で、出張対応エリア内であれば指名料や出張料などが無料というケースがほとんどです。
一方で、カメラマン以外の受付や管理スタッフの人件費が価格に反映されています。家族撮影の場合の相場は、首都圏でおよそ2~3万円で、30~80枚程度の写真データが1週間ほどで納品されるプランが一般的です。
このスタイルの出張撮影カメラマンを探す場合は、地域のフォトスタジオでそのようなサービスを行なっているかを調べてみるのがよいでしょう。

2つ目は、「フリーランスの出張撮影カメラマン」が直接お客様を呼び込んでいるパターンです。自分のwebサイトを持ったり、InstagramなどのSNSから集客をし、カメラマン自身で日程調整や問い合わせ対応、納品まで行なっています。
写真の雰囲気に個性が出やすいのも、このタイプの出張撮影カメラマンです。「企業運営型の出張撮影」では、どのカメラマンに依頼をしても大きな差がなく安定したサービスが受けられる必要があります。そのため、写真のテイストも多くの人が「素敵」と感じるようなものであるように設定されています。しかし、個人で活動している出張撮影カメラマンは、「幅広いお客様からの依頼を受けたい」一方で「作品に自分らしさを出したい」と考える傾向が強くなります。明るくふんわりとしたファンタジックな写真、陰影の強いドラマチックな写真、大きくレタッチを施し現実世界とは異なるものを表現した写真など、アーティスティックなイメージを売りにしているカメラマンもいます。個人で活動をしお客様を呼び込めるということは、それだけの実績やスキルを持っている証とも言えます。自分好みの写真を撮るフリーランスの出張撮影カメラマンに出会えた場合には、依頼を検討してみるとよいですね。
フリーランスの出張撮影カメラマンは、「○○駅からの出張料をお客様負担」などの料金設定になっていることが多くあります。基本的には撮影地近辺を活動拠点としているカメラマンを探すのが最も効率的です。依頼をすると出張料を含めた詳しい見積もりがもらえる場合が多いので、まずはサイトをよく読んで問い合わせをしてみましょう。たとえ遠方であっても「この人に撮ってもらいたい!」という場合は、交通費はお客様負担で全国どこへでも出張可能というカメラマンもいます。
また、カメラマンの人柄は撮影の雰囲気に大きく影響します。お子様がすぐに慣れてくれるかどうかも、パパママとしては気になるところですよね。写真にもその場の空気感が表れるため、カメラマンとの相性はとても大切な要素です。これは個人のカメラマンに限りませんが、企業に所属するカメラマンはある程度のマニュアルや研修で接客面のクオリティが均一に保たれているため、大きな問題が発生しにくい仕組みになっています。一方で個人のカメラマンは自分で勉強をしたり改善点に気付く工夫をしていかなければならないため、個々で差が出やすくなります。作品例だけでなく、自己紹介文や撮影レポート、SNSのキャプション、コメントなどから、撮影に対する想いやお客様とのやりとりの様子なども確認できると安心です。
料金はカメラマンによって差が出るところですが、受付や管理のための人件費が発生しないため、撮影そのもののコストは企業運営型と比較すると抑えることができます。あとはカメラマンの腕と設定次第です。
首都圏での家族撮影であれば、30~80枚程度の撮影でおよそ2~4万円程度+出張料(交通費)という価格帯が多いでしょう。
考えられるデメリットとしては、カメラマンひとりで問い合わせ対応や事務作業を行なっているため、レスポンスに時間が掛かったり、写真の納品まで1ヶ月待ちということもあります。撮影希望日が近く予定を早めに立てたい場合や、すぐにデータが欲しい場合には、よく考えてから依頼をしましょう。
また、万一カメラマンが体調不良などで当日に撮影ができなくなった場合にも、すぐに代理のカメラマンを紹介してもらえるかどうかはわかりません。そのあたりの免責事項がきちんと決められているかどうかも予め確認しておくと安心ですね。
個人の出張撮影カメラマンを探す場合は、通常のインターネット検索では企業のサイトが上位に上がってしまい見つけにくいため、SNSなどで「出張カメラマン+地域名」というようなハッシュタグ検索をし、好みのカメラマンを見つけるケースが多いようです。

3つ目は、フリーランスの出張撮影カメラマンとお客様を繋ぐ「出張撮影のマッチングサイト」です。ここ数年でロケーションフォトの需要が増加していることから急速に増えたサービスです。旅行の予約サイトのように、撮影希望日や場所を絞り込むと、対応可能なカメラマンが一覧表示されたり、対応可能なテーマ別、価格別での検索も可能です。近隣に出張撮影をしているフォトスタジオや企業がない、個人のカメラマンを探すのは大変という方も、手軽にカメラマンを探すことができるとても便利なサービスです。
価格帯はサイトやカメラマンの設定により幅があり、撮影テーマやカメラマンのランクにより選ぶことができるようになっています。企業運営型や個人集客の場合と比較すると、最低価格が1万円未満からと低めに設定されている傾向があります。そのため、お試しで依頼をしてみたい、気軽に撮影を体験したいという方にも向いています。
先述のフリーランスで活動している出張カメラマンが、集客の幅を広げるためにこうしたマッチングサイトを併用しているケースも多くあります。ただ、中にはプロカメラマンとしての経験が浅く、個人では集客が難しい人が実績作りのために登録している場合もあり、「掲載されている作例よりも実際の納品データの方がクオリティが低かった」「撮影データに満足できず結局別のカメラマンに撮り直してもらい余分にお金がかかった」「集合写真で服の乱れや立ち方などのアドバイスが一切なかった」「写真は綺麗だけどこどもの扱いに慣れていない感じで笑顔の写真が撮れなかった」という声もきかれます。「企業運営型の出張撮影」と異なり、カメラマンはサイト運営会社に所属しているわけではなくあくまでも登録制のため、作品審査などはあっても定期的なチェックやレベルアップの機会が設けられていることはほぼありません。撮影の満足度はカメラマンとの相性に依るところも大きいため、必ずしも経験が浅いとダメというわけではありませんが、せっかく撮影するのであれば、写真の仕上がりも撮影している時間も、よいものにしたいですよね。カメラマンを選ぶ際には、価格や日程などの条件だけでなく、実際にそのカメラマンの撮影を体験した人の口コミを複数確認してから比較検討することをおすすめします。
また、サイトを運営する企業は、カメラマンとお客様とを仲介する立場です。万が一撮影に関して何かのトラブルがあった場合の責任の範囲なども利用規約に記載されているので、念のため事前に確認をしておきましょう。
こうしたマッチングサイトはインターネットで「出張カメラマン+地域名」などのワード検索から見つけることができます。

出張撮影カメラマンの依頼方法

「企業運営型の出張撮影」サービスで出張撮影カメラマンを依頼する場合は、運営企業のサイトに申し込みフォームや問い合わせの電話番号が掲載されているので、そこから予約をします。「名前」「住所」「連絡先」「希望日時」「撮影テーマ」の他に、「撮影希望地」や「参加人数」を聞かれます。「撮影希望地」は自宅での撮影を除き公園や神社など公共の場所であれば、撮影の許可や申請が必要な場合があります。場所によってはプロカメラマンを呼んでの撮影が禁止されていたり、利用料が発生したり、撮影に関して注意事項が決められていることがあるため、予め施設に確認を取ってから撮影の申し込みをしましょう。公園であれば公式サイトに記載があったり、管理している行政などに問い合わせをすると教えてもらえます。「参加人数」は申し込み時点で確定していなくても大丈夫です。祖父母も参加するかもしれないけどまだわからない…ということもありますよね。カメラマンは写る人数によって撮影の順番や枚数配分、機材を変えることもあります。未定の場合はおよその人数を記載して、確定したら改めて伝えましょう。その後の流れは企業によって変わりますが、希望日にカメラマンが手配できれば予約確定となります。撮影の詳細な希望や待ち合わせ場所などを事前にカメラマンとメールなどで打ち合わせをし、当日を迎えます。持ち物や服装などわからないことがあれば気軽に相談をしてみましょう。経験からおすすめを教えてもらえますよ。
「フリーランスの出張撮影カメラマン」への依頼は、サイトに申し込みフォームがあったり、SNSのDMなどから受付をしている場合もあります。フォロワーが多かったり人気のカメラマンは問い合わせの対応に時間が掛かってしまうこともあるため、予約を正式に受け付けているのが申し込みフォームなのか、メールなのか、DMなのか、ということをよく確認してから依頼をしましょう。申し込みフォームであれば必要事項を記載しますが、メールやDMの場合は「何を記載すればいいか」もよく確認しましょう。日程の調整ができるように「希望日時を3つ記載してください」などのお願いがされている場合もあります。このような決まりがない場合も、できるだけ複数の希望日を書いておくと、やりとりがスムーズになりますね。撮影日時が決まったら、希望する内容などを伝えておきましょう。「SNSのこの写真がとても素敵だったので、あたなに撮影してもらいたいと思いました」など依頼のきっかけや理由も添えると、きっとカメラマンも嬉しいはずです。
「出張撮影カメラマンのマッチングサイト」の場合は、まずサイトの会員登録で名前や住所などを登録してから予約手続きを進めます。希望するカメラマンへの「予約ボタン」のようなものが設置されているので、日程や時間を選んで予約をします。カメラマンがそれに承諾をすると、個別にメッセージがやりとりできるようになるので、詳しい打ち合わせを進めます。
いずれの場合も予約確定後は「待ち合わせ場所は○○でいかがですか?」などカメラマンから必要事項をヒアリングしてもらえるため、質問がなければ基本的にはお任せしておけば問題ありません。もし「こんなショットを撮ってもらいたい」「家族写真を多めにしてほしい」「こういうテイストが好き」などの具体的な要望があれば、打ち合わせ段階で伝えておきましょう。

出張撮影のテーマの違い

ロケーションフォト(出張撮影)と言っても、撮影の目的は様々です。ビジネス目的のプロフィール撮影、友人数人やカップル同士でのカジュアルな撮影、ドレスやタキシード・和装を着て撮影する結婚記念写真、ペット撮影、ピアノ発表会やスポーツ大会、マタニティフォト、ニューボーンフォト、カジュアルなご家族写真、お宮参り、七五三、学校行事などに同行しての撮影など、撮られる人の年齢や人数も様々です。
そして、当然ながらカメラマンによって得意不得意なジャンルがあります。お子様やご家族撮影に向いているのは、初対面のお子様の笑顔を引き出すコミュニケーションスキルや、お子様が飽きずに遊べる時間内で手早く撮影するスキルが高いカメラマンです。一方で、結婚写真などに適しているのは、衣装の細部の乱れに気付くことができる専門知識を持ち合わせ、美しいポーズを指示し、大人の緊張をほぐすことができるカメラマンです。また、新生児におくるみを巻いたりポーズを取らせるようなアート要素の高いニューボーンフォトのカメラマンには、赤ちゃんの身体に負担を掛けないよう写真以外の専門知識が必須です。
世の中に「フレンチの料理人」「中華の料理人」「和食の料理人」がいるように、「カメラマン」であれば必ずしも何でも撮れるというわけではありません。撮るものが人か物か風景か建物か、人の場合の年齢、人数、目的、場所などによって、必要な知識やスキルがそれぞれ異なるのです。
出張撮影でカメラマンを探す場合には、「企業運営型の出張撮影」「フリーランスの出張撮影カメラマン」「出張撮影のマッチングサイト」のいずれの場合も、依頼可能な撮影内容やプラン、作例が提示されているはずなので、自分の目的に合ったカメラマンに依頼をしましょう。もし目的に合ったカメラマンが見つからず「こんな撮影をしたいけれど、対応可能ですか?」と問い合わせをする場合にも、あまりジャンルが掛け離れていない方が安全です。「価格が予算内」「テイストが好み」というだけでなく、できるだけ被写体の年齢や人数、撮影環境(屋内・屋外・動くもの・静止しているもの・撮影時間帯)などが目的の条件に近い撮影経験が豊富なカメラマンを探してみましょう。

カジュアルな家族撮影に適した出張撮影カメラマン

お子様のバースデーやご家族の記念にカジュアルな撮影をする場合は、やはりお子様に慣れているカメラマンが最適です。お子様がカメラマンとすぐに仲良くなって楽しく遊べると、パパママも安心ですよね。家族撮影に対応しているカメラマンは、写真の技術だけでなくお子様と会話をしたり短時間で距離を縮められるように、あらゆる工夫をしています。時にはファインダーから目を離して、お子様とじっくり会話をすることもあります。人見知りのあるお子様の場合はパパママも心配かもしれませんが、カメラマンはそんな撮影も慣れていますので、あまり心配しすぎずにいつも通りお子様と一緒に遊ぶ気持ちでいれば大丈夫です。パパやママが楽しそうにしていると、お子様も安心して自然と笑顔が出てくるようになります。
撮影中にお子様が泣いてしまったりご機嫌が悪くなってしまっても、慌てる必要はありません。状況によってはカメラマンは敢えて姿を隠して離れた場所から撮影をすることもあります。必ずしもお子様がカメラマンと友達のように仲良くなれなくても、素敵な写真を撮影する方法はたくさんあります。時にはパパママにお子様の誘導など協力をお願いされることもあるかもしれませんが、カメラマンを信じて撮影を楽しんでみてくださいね。「素敵な写真を撮りながら楽しく過ごす」というみんなの目的達成へ向かって、カメラマンは時に盛り上げ、時にそっとご家族に寄り添ってくれるはずです。
撮影されることに慣れていない方や多くのパパは、どうしていいかわからないかもしれません。カメラの前だと構えてしまい、「いつもと同じように過ごす」ことは難しいと感じるかもしれません。でも、お子様が一緒だと意外と普段のリラックスした状態になれるものです。また、みんながカメラに向かって撮る集合写真ではより素敵に見える立ち方などのアドバイスももらえるので、「この右手はどうしたらいいの…?」など戸惑うことがあれば、遠慮せずに聞いてみましょう。

お宮参り・七五三に適した出張撮影カメラマン

ご家族撮影の中でも、お宮参りや七五三の出張撮影は神社での撮影が基本となるため、カジュアルな撮影と比べて少し特殊な知識が必要です。特に「撮影に必要な行事の知識を身に着けている」「境内で他の参拝者に配慮しながらスムーズに撮影を進められる」出張撮影カメラマンであることが大切です。
例えば、お宮参りの祝い着や七五三のお着物の正しい状態を理解していること。着付けの専門技術までは不要ですが、お子様が動いて着物の付属品が落ちてしまった際にも、どこに戻せばよいのかを知っていてアドバイスをしてもらえると安心ですよね。お参りの基本作法も、普段から参拝し慣れていないと戸惑ってしまいますが、気の利くカメラマンであればそっと教えてくれることもあります。
また、11月の七五三シーズンには境内が参拝者やカメラマンで混雑することもよくありますが、他の参拝者や同業カメラマンとのコミュニケーションが上手なカメラマンであれば、うまく譲り合いながら円滑に撮影をリードしてくれます。
このようなスキルは、やはりある程度の経験を積むことで身についてゆきます。利用者側がそれを見分けるひとつの方法としては、過去の作例に以下のようなポイントがあると期待が持てます。
・かっちりとしたショットで着物の袖や小物が整っている(着物の知識がある)
・11月に有名な神社で撮影しているのに混雑を感じさせない(撮影場所を探すことが上手い)
・集合写真で祖父母まで立ち方が美しい(アドバイスが行き届いている)
また、こうしたお祝い行事の撮影では、カジュアルな撮影よりも大人数が参加することが多くなります。お子様の他にパパ、ママ、ご両家の祖父母が入ると、大人だけで6人です。カメラマン1人で全員に指示を出しながら撮影をするのは、いくら慣れていても時間が掛かってしまいます。移動や並ぶなどの声掛けがあった際には、パパやママが他の参加者も誘導しながら動いていくと撮影全体がスムーズに進み、慣れない着物を着ているお子様への負担も少なく済むので、最後までご機嫌で過ごしやすくなりますよ。

出張撮影の納品枚数の違い

ロケーションフォト(出張撮影)では、30~80枚程度の写真を撮影後1週間~1ヶ月程度で納品というサービスがほとんどです。同じカメラマンや同じ撮影テーマであれば、納品枚数が少ない方が金額は安く、多い方が高くなります。ただし1回の出張撮影に掛かる出張経費や時間は、30枚の場合も80枚の場合もそこまで差がありません。つまり枚数が少ないほど、1枚あたりの単価に換算すると割高にはなります。
納品枚数は予算と目的に合わせて選択をしてゆくことになりますが、お子様も含めた家族写真というテーマでは、ある程度の枚数があった方が写真全体の満足度は格段に上がります。スタジオ撮影と比較しても、ロケーションフォト(出張撮影)では写真1枚1枚だけでなく全体を通したストーリーを楽しむことができるという特性があります。七五三撮影を例にすると、フォトスタジオではきちんとポーズを取り素敵な表情の厳選した写真が数枚あれば満足という場合もありますが、ロケーションフォト(出張撮影)では御祈祷中の真剣な表情やちょっと緊張した様子など、行事そのもののリアルな情景を捉えられるところにその良さがあります。こうしたドキュメンタリー性のある写真はロケーションフォト(出張撮影)の醍醐味と言えます。ある程度のまとまった枚数があれば、当日のお子様の様子を存分に残すことができるのです。
また、撮影したデータをどのように使いたいかということも予めイメージしてからサービスを選ぶとよいですね。もしアルバムを作成したいということであれば、納品データが50枚以上あると、写真選びの自由度があがります。逆にたくさんのデータは不要で待ち受けや部屋に飾るお気に入りだけが数枚あればよいという場合は、30枚程度のプランが適しています。

出張撮影の商品の違い

ほとんどのロケーションフォト(出張撮影)では、規定枚数のデータが後日クラウドで納品されます。フォトスタジオであれば台紙、アルバム、フォトフレームなど形あるものに焼いて残すという選択肢も案内されますが、データだけで渡される場合はPCやスマートフォンなどの端末で楽しむことしかできないのでしょうか。ロケーションフォト(出張撮影)の場合も、利用するサービス内容やカメラマンによっては、アルバムやフォトフレームなどを制作してもらうことができます。最近ではネットプリントや写真屋さんなどでそうしたアイテムの印刷を安価にできるサービスも増えていますが、撮影したカメラマンに依頼した場合と比べると、仕上がりの差は歴然です。なぜなら、撮影データをそのまま印刷しても、紙や機械の特性によって綺麗に発色しない場合が多いためです。カメラマンはアルバムやフォトフレームなどの依頼を受けると、印刷に最適な状態になるように色味を整えてから入稿しています。また、お子様の怪我の跡や髪の乱れといった詳細なレタッチの要望に対応してくれる場合もあります。せっかくの写真を長く保存するのであれば、やはり専門知識を持ったプロに依頼することをおすすめします。逆転の発想をすると、そうしたサービスに対応しているカメラマンは、それだけ写真にまつわる知識に精通しているとも言えます。
ここでも出張カメラマンの種類によって違いが出るのが、商品の納期です。「企業運営型」の出張撮影では、アルバムやフォトフレームなどを制作する専門の部門があり、お客様とのデータの確認なども専任で行なうため納期が短い傾向にあります。一方で、「フリーランスの出張撮影カメラマン」や「出張撮影のマッチングサイト」のカメラマンは、通常の撮影やお客様のお問い合わせ対応の合間にこのような作業を行なうため、依頼の多い時期や人気のカメラマンだと納品まで時間が掛かることもあります。年末の帰省までに手元にほしい、母の日のプレゼントにしたいなどの目的がある場合は、予め納期を確認しておきましょう。

出張撮影のオプションサービスの違い

撮影以外に受けられるオプションサービスでは、お宮参り、七五三、成人式などの「着物レンタル」「着付け」「ヘアメイク」などを利用できる場合があります。フォトスタジオでは、「衣装選び」「お着付」「ヘアメイク」までのお仕度が一ヶ所で完結できたり、フリーランスのカメラマンでは繋がりのある「衣装屋さん」や「美容室」を紹介してもらえることもあります。フリーランスのカメラマンで提携先や紹介先があるということは、ひとつの信頼の証とも言えます。身近に貸衣装やお仕度場所のあてがなかったり、調べることが負担に感じられる場合は利用できるとよいですね。
こうしたお祝い事の準備はとても多岐に渡ります。祖父母や親戚なども参加し食事会まで行なう場合は日程調整にはじまり、御祈祷、着物、着付け、ヘアメイク、移動手段、食事場所…と手配先も複数になり、参加者の都合や悪天候によって日程変更する場合のやりとりや支払いもすべての場所に行なわなければなりません。できるだけ一元化できるようであれば、最終的に掛かった費用なども一目瞭然なので、大変便利です。
スタジオポストのロケーションフォトでも、七五三のロケーション撮影と着物レンタルや着付ヘアメイクを一括でご予約いただけるプランをご用意しています。また、「スタジオ撮影とロケーション撮影を両方楽しみたい!」という方に向けたお得なプランもお選びいただけます。

出張撮影の支払い方法の違い

出張撮影の支払い方法は、企業が関わっているかカメラマンが個人で行なっているかによって違いが見られます。「企業運営型」の出張撮影サービスや「出張撮影のマッチングサイト」では、「銀行振込」「クレジットカード」「キャッシュレス決済」のいずれかでの支払いとなります。撮影が屋外であることから、現金での支払いは一般的ではないようです。撮影終了後に電子請求書を発行し、入金の確認がされると期日までにデータが納品されます。「フリーランスの出張撮影カメラマン」の場合は撮影後の「当日現金支払い」か「銀行振込」での精算が多く採用されています。一部で「クレジットカード」や「キャッシュレス決済」が利用可能な場合もあります。こちらも入金確認後、期日までにデータが納品されます。
支払い方法やその期限を確認すると同時に、「クレジットカード」や「キャッシュレス決済」の場合にはその種類や残高も確認しておくと、当日慌てることがありませんね。

出張撮影の予約時期

撮影する曜日や時期に強いこだわりがない場合はあまり気にする必要はありませんが、「卒業入学記念」「桜や特定の植物と一緒に撮影」「秋の七五三」「年賀状用の撮影」など、季節が限定されたりたくさんの人が出張撮影を検討するシーズンでは、やはり早めの予約が必要です。
カメラマンの種類によっても、ある程度予約のしやすさが変わります。最もカメラマンを探しやすいのが「出張撮影のマッチングサイト」です。多くのカメラマンが登録していて、撮影日程から依頼可能なカメラマンの絞り込みもできるため、「明日撮影したい!」というような場合もスピーディに手配ができます。
「企業運営型の出張撮影」では複数のカメラマンを抱えているため、運営企業に問い合わせをすることにより一括で予定を確認でき、希望日に空いているカメラマンに出会える確率は上がります。ただし、人気の企業であればそれだけ問い合わせをするお客様の数も増えるため、やはり早めの確認が安心です。サービスにより異なりますが、半年前頃からの予約開始が一般的です。最も予約の殺到する七五三では前年から問い合わせをしている人もいるため、「夏休みが終わってからかな…」と構えていると、希望する日にお参りができないことも。トップシーズンは平日であっても埋まっていることが多いので、早めに動いておくと慌てずに済みます。
「フリーランスの出張撮影カメラマン」では、1年後まで予約が埋まっている人もいれば、受付開始が撮影日の1ヶ月前から、という場合もあります。いずれにしても人気のカメラマンはすぐに予約でいっぱいになってしまうことが多々あるため、お目当ての人がいる場合は事前によく確認する必要があります。
「桜と一緒に」など詳しい日程が直前までわからない場合も、ある程度目星を付けて問い合わせをしておくと、日程変更に柔軟に対応してもらえる場合もあります。「出張撮影をする」ということが決まったら、まずは希望する出張撮影カメラマンへ問い合わせをしてみましょう。
また、人気の季節の撮影では価格に差が出る場合もあります。土日祝日は数千円程度の「休日料金」が設定されていたり、18時以降の撮影には「夜間料金」が上乗せされることも。これらの決まりは運営会社やカメラマン毎に異なるため、規約を確認しましょう。できるだけお得に撮影したい場合は、平日や夏冬のオフシーズンでの撮影が比較的リーズナブルになる傾向があります。また、撮影料金そのものは変わらなくても、何かの特典がつくキャンペーンを実施している場合もあります。真夏や真冬は過ごしやすい季節に比べて屋外で撮影したいと思う人が減りますが、もちろん出張撮影は可能です。清々しい空や緑の写真が得意なカメラマンや、穏やかで優しい光を表現することに長けているカメラマンに依頼をする場合はむしろ好都合とも言えます。
また、出張撮影は公園や神社などの屋外に限ったものではありません。夏や冬には敢えて自宅で「いつもの日常風景」を撮影してもらったり、今しかない「赤ちゃんのお世話の様子」を記録したり、「引っ越し前の我が家」や「新築記念」などを撮ってもらうのもいいですね。「うちは撮ってもらうほど綺麗じゃないから…」と躊躇してしまうかもしれませんが、子育て期ならではのおもちゃが散らかった部屋も、壁に貼ってあるお子様が描いた絵も、シンクに置きっぱなしの哺乳瓶も、10年後、20年後にはきっと愛おしく見えるはずです。自宅撮影に特化したカメラマンもいますし、プロが撮ると素敵に見えてしまうという魔法もあるので、今だけの景色を残してみるのもおすすめです。
撮りたい日程、撮りたいイメージにぴったり合うカメラマンが見つけられるといいですね。

出張撮影のカメラマンとの相性

先述の通り、出張撮影の満足度は単にその写真のクオリティだけでなくカメラマンとの相性にも大きく左右されます。具体的にどのようなことかというと、「接客の温度感」です。
やはり人対人なので、他の接客業と同じく相性があります。単に物を売買するわけではなく、カメラマンと会話をしながら自分自身の姿や表情が写真に写るので、心地よいと感じる、会話が盛り上がることは写真の仕上がりに大きくプラスに働きます。
もしビシッと合う人に巡り合えれば、とても幸運と言えます。特にお子様を含めた家族撮影の場合は、お子様がそのカメラマンのことを気に入るかどうかも重要な要素です。人気のカメラマンは、お子様から「あのお兄さんとまた遊びたい」「またお写真を撮ってもらいたい」というリクエストがかかることもよくあります。そんなカメラマンに出会えたら、ぜひ「次回もお願いします」と伝えておきましょう。カメラマンとしてもお客様からの言葉でこんなに嬉しいものはないはずです。

出張撮影カメラマンの個性

出張撮影カメラマンは、一部の特殊な撮影を除いて特に資格が必要なわけではありません。自前の撮影機材と編集機材一式を持っていて写真を撮ることができれば、誰でも「出張撮影カメラマンです」「家族写真専門のフォトグラファーです」と言うことができます。ただし、実際にお客様からご依頼をいただいて仕事として継続していけるかどうかは、当然ながら腕次第です。その経歴も、専門学校や大学で写真を学んだ人、フォトスタジオや結婚式撮影など写真関連の会社に勤務してから独立した人、出張撮影カメラマンの会社に所属して経験を積んだ人、先輩カメラマンに師事して技術を身に着けた人、社会人経験を積んだ後にカメラマンの講習を受けた人、完全に独学で学んできた人など、様々です。
年齢別には、20代の若手であれば最新のトレンドに敏感であったり、元気に走り回るお子様を追いかけながらの撮影に長けているかもしれません。30代~40代では自身も子育てをしながら仕事をし、パパママと一緒になってお子様のかわいさに共感しながら撮影をするカメラマンもいます。50代では豊富な経験から接客も写真も安心して任せることができそうです。
写真の雰囲気だけでなく、カメラマンの経歴、人柄、撮影に対する想いを知ることで、「自分と相性の良いカメラマン」に出会える確率は上がります。「企業運営型の出張撮影」であれば、企業のサイトに出張撮影への想いやコンセプトが掲載されています。「フリーランスの出張撮影カメラマン」であれば、個人サイトやSNSのプロフィールに経歴や受賞歴などが書かれています。「出張撮影のマッチングサイト」には、カメラマン毎に一言メッセージのようなものが載っているはずです。依頼前には、カメラマンから発信されているそうしたコメントも覗いてみましょう。
「企業運営型の出張撮影」では複数のカメラマンを一括で管理しているため、「自宅で授乳フォトを撮りたいので女性が希望」「こどもがやんちゃだからできるだけ若いカメラマンがいい」というような要望に合わせてカメラマンを手配してもらうことも可能です。

出張撮影カメラマンのまとめ

出張撮影カメラマンの基本的な違いや探し方、撮影テーマに適した特性などをご紹介しました。はじめての撮影では服装や持ち物などわからないこともたくさんありますよね。でも、カメラマンが決まればそうした相談にも乗ってもらうことができます。やりとりを重ねていくとお互いの人柄が見えてきて、撮影がより楽しみになることもあります。
気に入った出張撮影カメラマンに出会えたら、毎年の記念撮影で継続して依頼をするとお子様の成長を一緒になって感動したり、まるで親戚や友人のような関係になれることもあります。カメラマン側からしても、赤ちゃんの頃からランドセルを背負うまでずっと同じご家族を見守れるというのは、この上なく嬉しいことです。
まずは撮影の目的、予算、好みのテイストなど、ご家族の希望する条件を書き出してみて、できるだけ当てはまる項目の多い人を探してみましょう。もちろん、「作品やプロフィール写真にビビッと来た!」という直感もよいと思います。よい写真を撮ってもらい、よい時間を過ごせたと感じたら、ぜひレビューを残しましょう。お客様からの評価はカメラマンにとっても大切な原動力や勉強材料になります。
出張撮影で、素敵なご家族の想い出を残せますように!

2022.04.20出張撮影で家族写真を撮ろう!どこで?何を着て?撮影のヒント全部教えます!

記念写真は心のアルバムです
スタジオポストの
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出張撮影(ロケーションフォト)とは

写真館やスタジオ内ではなく、お客様がご希望する場所まで専任カメラマンが伺い、写真撮影をするサービスです。

よくある出張撮影のテーマは

七五三の御祈祷やお宮参りでの神社への参拝。入学式や卒業式などの記念日。また、公園などでのご家族写真も人気です。

スタジオポストの出張撮影

ロケーションフォト専任のカメラマンがまごころこめてご対応いたします。
場所や時間・撮影内容など、事前にメールで相談できます。当日の天気が心配でも前日17時までは無料で日程変更も可能。
お参り用の和装着物・当日のお支度も承れます。アルバムや台紙もお作りできるのでプレゼントにも◎
スタジオでの屋内撮影も別途お受けしております。
(※上記には有料オプションも含みます)

Basic Plan

平日29,000(税込 ¥31,900)

休日31,500(税込 ¥34,650)

Location

お宮参り

七五三

家族写真

入園入学

ニューボーン