発達障害の心配のあるお子様も安心してスタジオ撮影できるポイント

発達障害の心配のあるお子様も安心してスタジオ撮影できるポイント

「七五三や入学記念の写真を撮影したい!」「でもスタジオでの撮影は上手くいくか不安…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

じっとしているのが苦手
お着替えが好きではない
集中力が長い時間続かない
大人の指示が伝わりにくい
いつもと違う場所で緊張してパニックになってしまうかも
発達障害の傾向があって、撮影に行っても1枚も撮れないかもしれない…

などのお子様の発達のお困りごとや特性から、ご予約時に心配の声をお伝えくださる方もいらっしゃいます。
お子様の大切な成長記念、フォトスタジオでかわいい姿を残したいですよね!

フォトスタジオを利用する前に心配や不安を少しでも解消していただけるよう、沢山のお子様の撮影を担当してきたこども写真館「スタジオポスト」のスタッフが、スタジオの選び方と準備についてのポイントをご紹介します。

素敵な記念日のご参考になれば幸いです。

本記事内の写真はすべてサンプルです。記事の内容とは関係ありません。

発達障害の心配があるお子様も安心して撮影できるスタジオ選びのポイント

フォトスタジオには大きく分けて3つのタイプがあります。

1つめは、街中のショッピングモールなどで展開しているチェーン店。有名キャラクターとのコラボ衣装があったり、キーホルダーやアルバムなどデータの代わりに形に残せるアイテムが豊富な傾向があります。
2つめは、昔ながらの町の写真館。落ち着いた色味の大きな背景紙の前で撮影をします。流行に左右されず、しっかりとした設備と技術で何年経っても愛され続ける写真が仕上がります。
3つめは、貸切のハウススタジオ。駅からアクセスのよい住宅街などにあり、周辺環境も落ち着いた雰囲気。スタジオのインテリアや衣装はトレンドに合ったおしゃれなものが揃っています。貸切なので撮影中は他のお客さんと出会わずにゆったりと撮影ができ、写真もデータで納品されます。
特性や発達について気になることがあるお子様は、どんなスタジオを選べばより安心して撮影ができるのかをご紹介します。
 

貸切のハウススタジオなら周囲に気を遣わずにのびのび撮影ができる

一家族ずつ貸切空間で撮影できるハウススタジオなら、周囲を気にせずのびのびと自由に動き回ることができます。
他の人の撮影が終わるのを長い時間待つということもないので、お子様のペースに合わせて撮影を進められるというメリットも。

撮影実績の多いスタジオならスタッフの経験が豊富で安心

新規オープンしたばかりのスタジオだとスタッフの経験が浅くお子様の対応に不慣れな場合も。
10年以上続いているような実績のあるスタジオなら、会社としての経験値も豊富なので安心です。
経験のあるスタッフはお子様と接するときに年齢だけで判断するのではなく、表情や行動をよく観察し、ひとりひとりの個性に合わせてその子が1番安心して笑顔になれるように対応しています。
「3歳なのにこれができない」「5歳なのにこんな状態」ということはなく、「この子はこうすると楽しい」「この子はこれが安心」という遊び方を見つけています。

事前に見学ができるスタジオならお子様も当日不安になりにくい

はじめて行く場所は、大人でも緊張するもの。
知らない場所が苦手だな、というお子様は事前にスタジオ内を見学できるか問い合わせてみましょう。
「ここ、来たことある!」という経験があれば、撮影当日も落ち着いた気持ちでスタジオに入りやすくなります。

衣装が豊富なスタジオなら感覚過敏のお子様も選択肢がある

首元が詰まったお洋服が苦手、素材やデザインによって着られない服がある、というお子様も、豊富な衣装が用意されているスタジオなら選択肢が広がります。
七五三で「着物よりものびのびと着られる衣装がいいけれど、ちょっと特別感も出したいな」という場合も、プロのスタッフがお子様の特性やご要望に合わせて提案をしてくれます。
化学繊維の肌触りが苦手というお子様は、綿などナチュラルで柔らかい素材の衣装が揃っているスタジオが安心ですね。

ストロボを使用しないスタジオなら落ち着いた環境で撮影ができる

自然光やそれに近い環境で撮影するスタジオは、ストロボなどの強い光の刺激が苦手なお子様でも落ち着いて撮影することができます。
大人も目瞑りを気にする必要がないので安心ですね。

手持ちカメラで撮影するスタジオならお子様が自由に動きながら撮影できる

三脚を立てて固定カメラで撮影するスタジオでは、お子様が決められた立ち位置にいる必要がありますが、カメラマンが手持ちカメラで撮影するスタジオなら、お子様が動き回ってもカメラマンが追いかけながら撮影をしてくれます。
また、そのようなスタイルのスタジオは日頃からお子様の動きに慣れているので「写真だからじっと止まっていないといけない」ということはありません。
発達障害や特性に関係なく、2~3歳ごろの元気いっぱいのお子様の撮影は、いつもスタッフがお子様と一緒に走り回りながら遊ぶように撮っていきます。
「ここに立って撮る。次はこういうポーズ。」というような決まりは一切なく、お子様の好きなもの、興味のあるもので無理なく自由に動き回りながら臨機応変に対応できるのが、手持ちカメラで撮影するスタジオのメリットです。

楽しく走る女の子
写真はサンプルです。記事の内容とは関係ありません。

発達障害の心配があるお子様が撮影前に準備しておくと良いことリスト

冒頭のような心配ごとをお持ちのパパやママは、普段お出掛けやちょっといつもと違うイベントの際にはきっとたくさんの下調べや準備をされていることも多いと思います。
ここでは、「安心して撮影をするための準備」としておすすめのポイントをスタジオスタッフがご紹介します。

撮影時期を検討する

七五三の撮影を検討している場合、「数え年」でするのか「満年齢」でするのかというのは、多くのお客様からよくご質問をいただきます。
これには正解はなく、お子様の様子から「体力がついてきたな」「人見知りが落ち着いてきた今ならチャレンジできそうかも」とパパやママが思う時がベストタイミングです。
季節も秋である必要はなく、多くのフォトスタジオでは一年中いつでも七五三の撮影を受け付けてくれます。
お誕生日の月に撮影をしたり、神社のお参りで着物を経験をしてから撮影をするのもいいですね。
年齢も必ずしも7歳、5歳、3歳にこだわりすぎず、お子様の発達や身体の大きさ、体調などを見て決めて構いません。
昔のように風習にしばられず、お子様やご家族にとって1番安心できる時期を検討してみてくださいね。

撮影衣装を検討する

七五三の撮影といえば、着物の写真を思い浮かべる方が多いでしょう。
でも、小さなお子様にとって着物を着ることは大きな負担でもあります。
洋服よりも首元が詰まっていたり、腰紐で縛られたり、自由に足を広げて歩いたりしゃがんだりもしにくいですよね。
最近では、スーツやドレスなどの洋装で七五三の記念写真を撮影するご家族も増えています。
パパのスーツや運転手さんの制服に憧れている男の子、プリンセスが大好きな女の子は、楽しく衣装選びができそうですね。
着物よりも身体への負担が少なく、いつもよりもおしゃれにおめかしができるので、フォトスタジオでの撮影に不安のあるパパやママはそんな選択をしてみると、心配ごとがひとつ減らせるかもしれません。
 
スーツの男の子
写真はサンプルです。記事の内容とは関係ありません。

「せっかくだから着物に挑戦したい」「家でも何か着物の練習しておきたい」という方は、着物を着た人が出てくる昔話などの絵本やアニメを見るのがおすすめです。
実際に着ていなくても「お殿様の服」「お姫様の服」と知っているだけでちょっと安心できることもあります。
着物もフォーマルな洋装もちょっと難しいかもしれないという場合には、もちろん着慣れたお洋服やスタジオにあるカジュアルな衣装でもしっかり撮影ができます。
特に最新のトレンド衣装が用意されているハウススタジオなら、お子様に負担の少ないお洋服に1番合った場所を選びながらおしゃれな写真が期待できます。

カジュアル服での撮影
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お子様が落ち着けるアイテムを用意する

お子様が不安な気持ちになってしまったとき、これがあると落ち着けるというアイテムがあれば、ぜひスタジオにも一緒にお持ちくださいね。
好きなぬいぐるみやタオル、お口に入れられるもの、触れるもの、何でも大丈夫です。
撮影中にずっと握りしめたままでも、スタジオスタッフは色々な工夫をしながら撮影をするので、どうぞご安心ください。

発達障害や特性を予め伝えるか検討する

お子様に発達障害や特性がある場合、また診断がなくても何か撮影について心配ごとがある場合、予約時にスタジオに伝えた方がよいかどうか迷われる方もいらっしゃるかもしれません。
結論からお伝えをすると、お伝えをいただいてもいただかなくても、どちらでも構いません
前項で記載をしたように撮影経験の豊富なスタジオや手持ちカメラで自由に撮影するスタイルのスタジオなら、日頃からお子様の様子に合わせて柔軟に対応することに慣れているので、問題なくしっかりと撮影をすることができます。
一方で、予めお伝えをいただくことのメリットは5つあります。

1つめは、スタジオの中で特に経験の豊富なスタッフに担当してもらえる可能性があること。
2つめは、光や音やNGワードなどお子様が苦手なものを予め最大限に回避できること。
3つめは、撮影中の待ち時間が最短になるよう工夫してもらえること。
4つめは、お子様に合った選択肢を提示してもらいやすいこと。
5つめは、パパやママがより安心した気持ちで撮影に臨みやすいこと。

スタジオ側もお子様についての情報が予め少しでも多くあれば、お子様にとって負担が少なくなるように通常とは異なる順番で進めるなど、より迅速に柔軟なご提案ができることもあります。
また、たとえば大きな音が苦手であることを予めお伝えいただいていると、お子様の興味を引く時も音以外のものを使うこともできます。
「こんなことをお願いしても大丈夫かな…?」とご不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、たくさんのお子様の撮影に慣れているプロのスタッフはきっと一緒に解決策を考えてくれるので、まずは相談してみてくださいね。

発達障害の心配があるお子様のスタジオ撮影まとめ

発達障害の心配のあるお子様とそのご家族様が安心してスタジオ撮影を楽しんでいただけるようなポイントをご紹介しました。
フォトスタジオには毎日多くのお客様がお越しになり、スタッフも色々な性格や特性のお子様の撮影をしています。
ご不安を抱えていらっしゃる方には「撮影時にこういう工夫をしてみたら、お子様の負担が減らせそうですか?」というご提案をしたり、「今はどんな遊びにハマっていますか?」とお伺いをしながら、できるだけ皆様が楽しい気持ちで過ごしていただけるようにしています。
もちろん、ご予約前にも「こんなことはできますか?」というお問合せも承っています。

お子様の大切なご記念に、素敵な写真と思い出が残せますように!

文 スタジオポスト